「地球が喜ぶことをやり続けたい」
会社勤めから一転、有機農業の道へ。
農福連携で社会貢献ビジネスも実現した
自ら機会を作り出す流山市の
オーガニック達人。
株式会社えか自然農場
株式会社ECA代表取締役
小野内 裕治 さんに学ぶ
所在地千葉県流山市(東京都千代田区)
社長の事業定義
地球がよろこぶ仕事業
- #えか5
- #有機農業
- #流山市
- #有機JAS認定
- #JGAP認定
- #農福連携
- #ECA
- #障がい者雇用
- #循環型農業
小野内 裕治 さんのココに学びたい
- 飲み水が心配!その気づきからの決心
ペットボトルの水を買うのではなく、
自身で有機農法に取り組む。 - 20年間追求してきた結果、農業は儲からない!
農業ONLYでは無理がある。
だからいろいろ考える! - これからがビジネスチャンスだ!
輸入できなくなる日にむけて、
2050年みどりの食糧システム戦略。
会得のヒント
便利なものが儲かるのではない!
「地球が喜ぶこと」が儲かる時代になる!
みんながやらないことを見つけていこう!
Movie
「大切にしている言葉」
-
成し遂げたこと
こだわりの有機肥料製造から、自ら始めた農場は
「有機JAS認定」「JGAP認定」を受ける、人も喜ぶ働き場創出に。小野内がリクルート在職中、趣味で始めた週末農業は、平成17年(2005年)有機農業と障がい者雇用サービスの株式会社ECAとして本格的にスタートした。
今では、4haの「えか自然農場」で50種類を超える有機野菜を栽培、流山市内のファミリーマート等15か所や農場直売所で販売している。農場で働くのは60名近い障がい者の人たち。耳の不自由な人のためにみんなで手話を学び、朝礼でも使っている。平成23年(2011年)に初めて特別支援学校新卒で採用した人は今も元気に働いている。
これからは、オーガニック米や小麦も作りたい。農業の活性化と日本人の健康をテーマに、まだまだこれからと考える小野内だ。
小野内裕治さんの想いを読み解くキーワード
-
1
起業家・独立 独立は若い頃から考えていた。
- ● 「人に気を遣うより、自分でやる方がいいじゃないですか!」
- ● ECA(Earth Clean Associate)を設立し、有機農業と障がい者雇用に着手。
-
2
社会課題解決 「飲み水が心配」をきっかけに、いろいろ学び始める。
- ● 千葉県では井戸水は飲料不可だった。その理由が農薬や化学肥料の使用。
- ● 慣行農法とは?化学肥料、農薬を使い食物を育てる、こんな楽なことはない。
- ● 水をきれいにするメカニズム 土中菌を活性化する有機農法。
-
3
地域貢献 「この一帯(流山市北部)の自然環境を大切にしていきたい」
- ● 子ども、老人、障がい者がフツーに暮らせる街がテーマ。
- ● エンカナルプロジェクト(縁と運河)の推進 地域の人の横のつながりと健康を創る。
- ● 放課後デイサービス、オルタネイティブスクール、地域交流のお祭り等など。
- ● 行政に依頼するのではなく、住んでいる人が楽しく関わりながら、手作りでやることが重要。
-
4
新商品・新事業開発 儲からない農業からの脱皮。
- ● オリジナル有機性肥料「えか5」の開発 循環型有機肥料でフードロスゼロへ。
- ● 農場付き別荘で有機農法 ノウハウをレンタル畑で指導するビジネス。
- ● オーガニックケーキ、オーガニックビール 付加価値を付け売れるようにする。
-
5
環境経営
- ● 割れないプラスチックのコップは子どものためになるのか?
- ● 子どもにモノが壊れることを伝えられる瀬戸物の湯呑と、どちらが幸せなんだろう?
- ● 有機JAS認証、JGAP認証取得。
小野内 裕治 さんの哲学
自分の生き様として、自分が楽しいことをやりたい。
自分の楽しいこととは、周りの人が楽しんでくれること。人からありがとうと言ってもらえる仕事がしたい。
Profile
小野内 裕治(おのうち・ゆうじ)
- 1951年
愛知県岡崎市生まれ
学校卒業後、リクルート入社
名古屋、東京で勤務 関連子会社・役員 - 2005年
株式会社ECA 創業
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
小野内さんはリクルートの大先輩。当時のリクルートの社是「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を、徹底的に実践している人だと感じた。40年以上前の社内報に趣味が園芸と書かれていたことを発見したが、なるほど、自身でその趣味を現代の多くの社会課題を解決する事業にまで高めてこられた。100歳を超えても健康で仕事が出来そう、とお話しされているお顔はキラキラ輝いていた。
こんな方にはぜひお薦めです
- 障がい者雇用に関心ある、企業幹部・社長
- 農業(特に有機農業)に、取組みたいと考えている人