ユヌス博士(ノーベル平和賞)と作った
合弁事業など社会課題の解決を、
自社の目的とする注目の若き
グローバル・リーダー。
株式会社サンパワー代表取締役社長
川村 拓也 さんに学ぶ
所在地神奈川県横浜市
社長の事業定義
人生の起業家育成業
- #ムハンマド・ユヌス
- #ソーシャルビジネス
- #80億人起業家構想
- #バングラディッシュ
- #セネガル
- #中古タイヤ
- #グラミン銀行
- #人間力大学校
川村 拓也 さんのココに学びたい
- 誰もが、きっかけさえあれば人生の勝利者になれる。
- 個性的で多様性あふれる会社にしたい。
- 日本企業もどんどん海外進出を!!海外進出支援も行う。
会得のヒント
創業者(父)の“想い”を継承する。
今までチャンスに恵まれなかった人や
就労困難者に、雇用機会をつくる。
また、途上国出身の若者に、母国で起業することも支援する。
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
人生の舵を切るきっかけを与えてくれた恩人との合弁会社設立、という夢の実現。
アメリカで、多国籍の部下を率いてバリバリ仕事をしていた頃、ムハンマド・ユヌス博士の著書「貧困のない世界を創る」に出会った。アメリカ的資本主義に限界を感じていた川村は、その本に赤字で多くの書き込みを行った。「父の会社に入ってバングラディッシュに進出、ユヌス博士のグラミン銀行と合弁会社を創る、日本だけでなく、世界中を啓蒙していく。」そんなことを書き綴った。当時、ノーベル平和賞を受賞したユヌス博士と本当に会えるなどとは思ってもみなかったが、その想いが後年実現するのだ。川村が「想い」を大切にしようと考えるゆえんがここにある。
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成し遂げたこと
立脚点は、誠実なソーシャルビジネス。そしてグローバル。
川村は会社に、財務諸表とは別に「サンパワー社会指数」を設けてホームページでも公開している。
これは、「就労困難者の雇用人数」、「起業家輩出数」、「途上国出身留学生採用数」、「途上国における拠点数」などだ。財務諸表は手段だとすると、これら社会指数こそが自社の目的だと川村は考え、自身の経営の通信簿としている。セネガルを始め、バングラディッシュはもちろんネパール、ナイジェリア、ボツワナ、マダガスカルなどどんどん広がろうとしている。そのベースには常に社会のための事業視点がある。
川村 拓也さんの“想い”を読み解くキーワード
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1
海外へのあこがれ。
- ● ちょっと変わった子?!常識にとらわれず、個性を素直に表現する。
- ● 毎日英字新聞を読み、CNN・BBCのニュースを浴びるように聞く。
- ● のちに多国籍のチームメンバーを率いることに。
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2
愛読書は岡本太郎の「自分の中に毒を持て」
- ● 部下は全員アメリカ人、尖がり、つけあがり、出る杭にならないと認められない。
- ● アメリカ駐在時、この本がなければ仕事は続けられなかった!
- ● 海外での経験から、多様性を肌で感じ理解できる。
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3
社会の役に立ちたい、社会貢献がしたいという想い。
- ● アメリカ資本主義の実態 人材は経営の道具?!
- ● ムハンマド・ユヌス氏の著書「貧困のない世界を創る」との出会い。
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4
父の会社に入ることを伝えた時、初めて見せた嬉しそうな顔。
- ● 父は見る目があり、アドバイスは的確だった。
- ● 父のやっていることが社会貢献事業とは考えていなかった。
- ● 就労困難者を受け入れ、彼らを幸せにする。
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5
想いは実現する。
- ● アメリカ駐在時の日記を読み返してみると、全て実現している。
- ● ヤヌス博士との出会いから合弁事業実現へ。
- ● 社員には人生の夢をもち、目標をもって欲しい 夢に向かって進んで欲しい。
川村 拓也 さんの哲学
「自分の好きなようにやってみろ!」
「思いっきりやってみろ!」
「綺麗に成功しようとするな!」
10年経営者をやってきて、
ようやくこれが言えるようになった。
Profile
川村 拓也(かわむら・たくや)
- 1975年
横浜市生まれ
- 1999年
同志社大学卒業後、商社へ入社
- 2001年
入社後1年半で、ドイツ駐在を経験
- 2002年
米国系自動車部品メーカーへ転職、
アメリカ勤務も経験 - 2010年
父の会社、株式会社サンパワーへ入社
- 2013年
代表取締役就任
- 2017年
グラミン銀行創始者 ムハンマド・ユヌス博士にプレゼン
- 2017年
サンパワーセネガル設立
- 2018年
バングラディッシュに、グラミン銀行との合弁会社設立
ムハンマド・ユヌス博士からメッセージ
ノーベル平和賞受賞
グラミン銀行
創設者
ムハンマド・ユヌス
さま
川村さんは、真のグローバル・リーダーです。
ソーシャルビジネスで境を変えていくイノベーターとして、私は注目しています。
~川村氏著書 「80億人起業家構想」への寄稿より~
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
サンパワーさんの経営計画発表会に参加させていただいたことがある。もちろん各部署の年度目標数字などがあり、社員全員が発表していく。これはどの会社でも行われている事なのかもしれない。しかし、川村社長が全社員に語り掛けた話は、創業者の想いの継承であり、社員一人ひとりの人生における夢、目標の大切さだった。川村社長の目指す未来への本気度を見た気がする。
こんな方にはぜひお薦めです
- ソーシャルビジネスとその本質についてしっかりと学びたいと考える、若い起業家
- 自社のビジネスを海外で、特にアジアやアフリカで展開したいと考えている、企業経営者