鉛筆削りをアートにまで高め、
「モノを大事にする心」を世界に伝える
ニッポンの職人社長。
株式会社中島重久堂代表取締役
中島 潤也 さんに学ぶ
所在地大阪府松原市
社長の事業定義
小型樹脂製鉛筆削りの製造販売
- #TSUNAGO
- #鉛筆削り
- #NJK
- #ペンシルフレークアート
- #グッドデザイン賞
- #iFデザインアワード2020
- #まゆずみ削り
中島 潤也 さんのココに学びたい
- 作り手の熱意が商品に表れる。
- 見る人(目利き)が見ればはっきりわかる だから・・・。
- モノづくりは造り方だけではなく、伝え方もたいせつ!
会得のヒント
常に勉強、そして実体験。
20年前から、毎年数回海外視察。
東南アジアの勢いを感じてきた。
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
小さな鉛筆削りがアートを創出し、コンセプトが共感を集める。
中島は2013年、JETROの支援を受けてパリで行われたメゾン・エ・オブジェに初めて出展。鉛筆を削って見せると、まるで日本刀の切れ味みたいだと注目される。その削りかすを、多くの人が写真に収めていくのだった。これを深堀りしてアートにまで高め、日本のもったいない精神を感じることができる「PENCIL FLAKE ART」が生まれた。現在は、イベント、ワークショップを積極的に開催している。また、2014年「TSUNAGO」の為に始めた投資型クラウドファウンディングでは過去最高の償還率となり大成功に導いた。中島は言う、「クラウドファウンディングはお金を集めるだけじゃなく、コアなファンを集めることにつながる」と。
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成し遂げたこと
引き継いでいきたいと思える、ニッポンのモノづくり精神。
中島の祖父が1933年設立した中島重久堂。2023年には90周年を迎える。事業の継承に関して、押し付けてはいけないが、子供たちが継ぎたいと言ってくれるような会社、体制をつくっておくことが重要だと中島は言う。2013年初出展のメゾン・エ・オブジェ・パリには、2020年まで出展。ニューヨーク近代美術館MOMAでも販売されるようになったNJKの鉛筆削り。グッドデザイン賞、文房具屋さん大賞、iF Design Awards他、これまで数多くの受賞歴のほか、コスメ用新商品の開発等、モノづくりに磨きをかけ、さらに良い体制づくりに余念がない。
中島 潤也さんの秘密に迫るキーワード
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1
病床の祖父から事業継承を託される。
- ● 父はモノづくりではない別の事業経営。
- ● 2代目社長の叔父、当初は反対。モノづくりの厳しさを伝えたかった?!
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2
ブランディングディレクターとの出会い。
- ● 過去の成功体験だけのアドバイザーではどうもピンと来ない。
- ● Made in Osaka,Japanの美しさと品質、機能を体感してもらう。
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3
海外の展示会出展。
- ● 出展すれば売れる訳じゃない。バイヤーが異国のサプライヤーをどう感じるか。
- ● 信用を得るためには継続が大切。
- ● 短期間で、ディストリビューターからの大口取引を狙う日系企業が多い。
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4
日本製品は価格競争ではない。
- ● 安くすればいいという考え方は通用しない。
- ● ブランドロイヤリティを高める為に、ブランドアイディンティー・ヒストリーを丁寧に伝える。
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5
鉛筆削り品質世界一と自負している。
- ● 鉛筆削りで、まだまだ極められる。日本シェア80%でも世界では・・・。
- ● 新しい商品、分野へ目を向ける?お金のこと、人材のことをどうする?!
中島 潤也 さんの哲学
NJKブランドのアイデンテェティーに基づき、
ブレ無い、流されない、を大事にしている。
ミッション:鉛筆削りを通じて、文化創造に貢献する
ビジョン:真の文創具ブランドであり続ける
バリュー:もったいないの精神、創意工夫、想伝を重んじる
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推薦人さまからひと言
ひたむきなものづくり以上に、製品はどこよりもスッキリしたデザインにこだわる中島社長。出会いは大阪製ブランド認定のために訪問したのですが、共感が一致し過ぎて、ずっとお付き合いを続けていただいています。ブランディング・パッケージ・Webサイトの運営ではたいへんお世話になっています。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
造ることだけでなく、伝えること、考えること、学ぶこと、など様々なことを極める大切さを学べる、現代ニッポンを代表する職人社長です。また、任せることを知り且つ全責任は社長にあると語り、信頼を集める事業家でもあります。
こんな方にはぜひお薦めです
- 自社商品を海外で販売したい、海外展示会に出展したいと考えている企業幹部
- 自社のブランドの在り方、ブランドのつくり方、ブランドの高め方を学びたい社長