天皇杯、農林水産大臣賞、黄綬褒章
生産する多彩なお茶で数々の賞を受けた
研究熱心な伝説の茶匠。
久五郎茶園茶師
下岡 久五郎 さんに学ぶ
所在地京都府宇治田原町
社長の事業定義
宇治茶と古老柿の生産農家業
- #宇治茶
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下岡 久五郎 さんの
学びのキーワード
下岡 久五郎 さんのココに学びたい
- 「全国で認めてもらわねばならない」
と言われて・・・。 - 「一度大臣賞をとったくらいではだめだ!」
と言われて・・・。 - 60年やっても、まだまだ勉強 一生勉強。
会得のヒント
永谷宗円が開発した煎茶の製法。
彼の想いは「このお茶を天下に広めさせたまえ!」であり、
決して独占することではなかった。
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
お茶のことをもっと知りたい。
農業高校卒業後、下岡はいろいろな生き方を試みたという。畜産にも興味があり養豚でハムを作るとか、様々な野菜を試してみるとか。だが、やはり宇治田原ではお茶だった。そしてお茶への探求心はどんどん膨らみ、お茶の成分の脱臭効果で特許を出願したり、サンマを焼く時の煙をなくすこと、かまぼこの魚臭さをなくすことを大手食品メーカーと考えてみたり、鉄に混ぜてさびない鉄(タンニン鉄)を作れないかと製鉄会社とも話をした。常にお茶のこと、お茶に関連することを考えている。
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成し遂げたこと
お客さんが口にして感動してもらえるようなお茶を作る。
「出品して認めてもらわないと」と言われて、初めて出品したお茶が大臣賞を受賞。
「1回取ったくらいじゃダメ」と言われて出品し、合計9回の農林水産大臣賞を受賞。
そしてついには、黄綬褒章、天皇杯まで受賞する。そんな下岡は、お茶の木を、茶畑を見ればわかる、お茶の葉っぱを撫でればわかると言い、お茶の木がどう思っているのかを観察しないといけないし、
お茶の木にどう思わせるかが大事なんだと言う。正にお茶と対話する茶師、茶匠だ。
下岡 久五郎さんの秘密に迫るキーワード
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1
60回作ってきただけ。毎年毎年違う。同じ条件など決してない。
- ● 奥が深い、一生勉強しないといけない。
- ● お茶のインストラクターにも「これからが大事、ここから勉強」とアドバイス。
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2
農業なんて誰でもできる!?
- ● 「隣の人のやったことを見て真似すればいい」??
- ● 最適と言える日は3日、長くて5日、それを逃すと大変だ!
- ● 土地に合った品種、立地、気象、標高、土つくり、Ph etc
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3
農業版青年の主張でも大臣賞を受賞。
- ● 農家の経営がキーワード。赤字では意味なし!
- ● 植栽して5年でどうにか一人前、10年でようやくペイ、大型投資なら20年。
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4
もう一生あるなら、あと10年若ければ!
- ● ドイツに行ってお茶を普及させたい。
- ● EUは文化として、アメリカは健康で、受け入れてくれる。
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5
宇治茶で世界遺産を目指す。煎茶・玉露は宇治からスタート。
- ● 宇治はブランド、中国では勝手に登録され世界で問題に!
- ● 和食は世界遺産 それは京料理、茶懐石からお茶を美味しく飲むために。
下岡 久五郎 さんの哲学
今の私の仕事は、お茶を普及させる、消費につなげるため宣伝振興すること。いろいろなところへ、幅広く、産地全体を考え、後継者のことを考えて、働きかけること。
Profile
下岡 久五郎(しもおか・きゅうごろう)
- 1941年
京都府宇治田原町生まれ
農業高校卒業後いろいろな農業畜産業を志すが家業のお茶農家を引継ぐ - 1966年
久五郎茶園を設立
- 1974年
農林大臣賞受賞 その後合計9回受賞
- 2006年
黄綬褒章受章
- 2007年
天皇杯受賞
- 2012年
旭日雙光章 受賞
Recommend
巖丸茶園
代表
迫 琢磨さま
推薦人さまからひと言
下岡さんのお茶を飲んでみたくて急に会いにいかせてもらったのが下岡さんとの出会いです。急に来た若僧に、美味しいお茶を淹れながら、お茶の歴史やお茶業界のことを、数時間話していただきました。その日から下岡さんと下岡さんの作るお茶の大ファンです。お茶を愛し、茶を観察し、チャレンジと試行錯誤を繰り返し続ける下岡さんに仕事や趣味を心から愛することが、どれほど大切なことかを教わりました。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
お年のことを申し上げあると失礼かもしれないが、たいへんお若い!背筋もピシッとお声も若々しく、発想はとにかく柔軟で、興味関心は多岐に及ぶ。宇治だけではなく、日本全国他の産地のこともよくご存知であり、現在、生産は後継のご子息にお任せだが、ご自身の役割を明確にしてそのことに専念しておられる。
こんな方にはぜひお薦めです
- 京都、茶懐石含めたお茶文化、宇治地区の伝統文化などに興味関心ある経営者
- 1次産業従事者、あるいは興味関心ある人、そして6次化まで考えてみたい社長