“包む”という発想をとことん追求し
様々なニーズに応じてカスタマイズする
トータルパッケージの“本気”経営者。
株式会社 アクト石原取締役社長
石原 樹夫 さんに学ぶ
所在地大阪府高槻市
社長の事業定義
(包む)トータルパッケージ業
- #ダンボール
- #木箱
- #プラダン
- #FSC認証
- #仮設トイレ
- #化粧箱
- #パレット
石原 樹夫 さんのココに学びたい
- どうせ社会に出るなら、家業を成長させたい!
- 働くことを惜しまなかった祖父、父の影響。
大家族主義と3現主義。 - 工場での現場経験10年。今でも大きな印刷機を動かせる。
会得のヒント
売りに全力を尽くし、それに見合った設備を整える。
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
懸命に仕事に打ち込んできた、祖父や父の教え。
大学時代の石原は体育会系で、アメリカンフットボールに熱中した。卒業後、他社への就職という選択肢もあったが、すぐに家業を手伝う事にしたのは、一緒に住んでいた祖父や父の影響が大きい。祖父の様々な言葉を胸に家業を伸ばしたいと考えたのだ。 「お客様中心の仕事をせよ」、「お金はためてから使え、生き金を使え」、「モノを、道具を大切に」「信用を大切に」…。祖父の後父、そして叔父が社長として経営していくのだが…。
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成し遂げたこと
工場現場でたたき上げ、あえて営業に専念したことで結果を作る。
製造現場で10年、営業も兼務した取締役製造部長という立場で、毎日夜中の12時までは仕事していた。営業に集中したいという想いから、当時社長の叔父に取締役製造部長を外してほしいと頼んだところ、取締役を外れて一般の営業社員となり給与も半減。そこで営業結果がすべてとなった石原は売ることに専念し、5年間で売上を2.5倍に伸ばす。「ここでの苦労がよかったと思う。叔父との関係も今となってはありがたいものだった。」と振り返る。
石原 樹夫さんの秘密に迫るキーワード
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1
目標管理でみんなのモチベーションを上げる。
- ● 朝礼とは別の「挨拶訓練」。大声で全員唱和。
- ● とにかく続ける。しつこく言い続ける。徹底する!
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2
人として、いかに社会に貢献するか。
- ● ロボット、AI等、デジタル化の加速は人を淘汰する。
- ● 自分の強み、特徴を磨け!
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3
事業継承も視野に、その判断も自身がしないといけない。
- ● 祖父の創業者精神を継承していく。
- ● 会社の発展のためにも5代目がやってくれるとありがたい。
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4
5S活動(安全衛生委員会)を自分たちで立ち上げた。
- ● お客様からも「きれいな工場ですね」と言ってもらえる。
- ● 部門間パトロールの指摘内容でレベルアップを感じる。
-
5
SDGsって「お金」や「モノ」で考えるのではなく、
「人」で考えるという取り組みだと思う。- ● ダイバーシティ、定年延長など、社員がイキイキ働ける環境を創る。
- ● FSC認証も取得、環境と人とのかかわりを考える。
石原 樹夫 さんの哲学
入るを計りて、出を制する
常に自己資金で、無借金で!
Profile
石原 樹夫(いしはら・しげお)
- 1957年
大阪市生野区出身
大学卒業後すぐに父の経営する石原製函(現アクト石原)に入社
工場10年、営業20年を現場で経験 - 2004年
社長就任 フィリピン、タイにも進出
- 2011年
アクト印刷設立 代表取締役就任
Recommend
株式会社フタバエージェント
代表取締役
新居 義久さま
推薦人さまからひと言
「謙虚なのにバイタリティを感じ、聴く耳を持った大人。」それが石原社長への第一印象でした。
会社を愛し従業員を大切にし、お客さまと真摯に向き合う姿は、経営者としても人としても尊敬しています。これからもその人間力で、明るい未来への道を切り拓き続けてください。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
ダンボール関連事業のことは前職での経験がありよくわかる。石原社長の会社は1000社との取引があり、2024年には100周年を迎え、自己資本70%という。新しい設備投資の予定もあり、オフセット印刷の化粧箱から木箱、プラダン、ダンボールと、本当にトータルで製造する素晴らしい会社だ。
こんな方にはぜひお薦めです
- モノづくりで100周年、3世代がいかに事業を引き継いできたのかを聴きたい社長
- 箱と言っても様々な素材がある、異素材を幅広く製造する工場を見学したい企業幹部