“循環型製紙”を掲げ、
CSR活動を推進する、注目の製紙会社。
率いるのは、夫唱婦随の社長と専務。
山陽製紙 株式会社専務取締役
原田 千秋 さんに学ぶ
所在地大阪府泉南市
社長の事業定義
希少価値ある紙の循環型提供業
- #PELP!
- #SUMIDECO
- #crep
- #クレープ紙
- #梅炭
- #FSC
- #男里川
- #FSC認証
原田 千秋 さんのココに学びたい
- 大量の電気と水を使い、自分たちは使い捨ての紙をつくっているのか?
- 理念は絶対!それ以外の固定概念は外していく。
- 働き方が変わってきた。自分たちの考え方も変えていかねばならない。
会得のヒント
バックキャスティングで、理念を再構築
「設立50周年は祝えた!次は100周年を目指そう!
その頃に製紙会社は残っているのを考えながら。」
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
覚悟を決めて必死に学び、経営にのめり込んできた踏ん張り。
経理社員の定年に伴い、給与計算などを手伝うようになった原田。男性縦型社会の製紙会社に何かちょっと生意気そうな女性が入ってきたと周囲に思われていた。ある時原田は会議が終わった課長から、「今度泣かせたる!とある男性社員が言ってたで。」と聞かされた。ところが、である!さすが元中学教師の彼女はちょっとやそっとのことで泣くようなことはなく、男性社員にとっても手ごわい相手。
逆に、叱る時の厳しさで、男性社員を泣かせたことも! -
成し遂げたこと
わが社の存在理由を皆で考え、日々の取り組みに浸透していくこと。
設立50周年を期して、再構築した経営理念。夫であり社長の六次郎と共に、様々な取り組みを加速していく。CSR活動の一環で、取水している地元の男里川の清掃活動は社員が自主的に始めた。エコ検定の勉強を始める社員が増え、すでに約88%の社員がエコ検定取得者となっている。3億円の投資でより高度な浄水設備を取り入れ排出基準値の十分の一以下で排出、電力は長野県水芭蕉水力発電を利用するなど、経営理念を徹底して追求していく姿勢が明確だ。
原田 千秋さんの秘密に迫るキーワード
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1
従来型リサイクルではない「アップサイクル」
- ● 「アップサイクル」で「サーキュラーエコノミー」を目指す。
- ● デザイン、機能、用途を組み合わせたより価値あるものに変えていく。
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2
小さな製紙会社だからこそできること!
- ● 研究開発室(KAMIWAZA工房)でロハスな紙を作り続ける。
- ● こんな紙ができないか?に応えるオーダーメイドは600kgから。
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3
新卒採用から中途採用へ。
- ● わが社の価値観を共有していく事の大切さ、難しさ。
- ● 世の中が大きく変化している時に、外部からの新しい価値観を取り入れる。
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4
社員の個性を伸ばしてあげたい!
- ● 理念体系の中の人事理念を、朝礼の題材に社員が一番好んで選んでくれる。
- ● SDGsの5P、なかでもpeopleを大切に!
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5
いい加減なことが嫌、そして悪いことはすぐに忘れる。
- ● 元教師で母親的存在でもあるが、叱る時は厳しい!
- ● 数字が超苦手!そこで簿記資格、社労士資格も取得。
原田 千秋 さんの哲学
自分たちの経営理念をいかに形にするか!
具体的にどうしていくのかを、社員と共に考える。
Profile
原田 千秋(はらだ・ちあき)
- 1950年
広島県呉市出身
広島大学教育学部卒業後、同じ大学のマンドリンクラブで同期だった原田六次郎氏と結婚。
新潟県で新婚生活を送る。 - 1974年
ご主人が実家の山陽製紙へ入社。
共に大阪泉南市へ。自身は中学の教員となる。 - 1984年
義理の父であり社長の原田博氏の急死に伴い、夫六次郎氏が社長就任。社長に就任した主人を助けるため、中学校教員を辞し専業主婦に。
- 1992年
会社の経理社員の定年に伴い、給与計算等を担当するため山陽製紙の社員となる。
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推薦人さまからひと言
原田専務は、その小柄な体とは対照的に行動的で感性と論理性の両面を持ち合わせた方です。時代の流れの中で自社の立ち位置(経営理念)をしっかりと定め、脇道に逸れることなく真っすぐに進んでいく姿に、いつも刺激を受けています。誰からも愛される素敵な経営者です。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
山陽製紙様の新商品開発の歴史は、理念の歴史と言えるのかもしれない。理念を高め続けながら、一方で事業内容も高次化高度化していく。社長と専務が社員と共に目指す山陽製紙の未来の姿は、地球の未来に直結している。
こんな方にはぜひお薦めです
- 経営理念を再構築したい、社員と共に創る様々なCSR、環境活動を見てみたい企業幹部
- 新商品、新事業開発、デザイナーや外部人材を活用した様々な取り組みを学びたい社長