広告デザインからモノづくりへ
災害時、緊急時最大の課題を解決する
防災商品のスペシャリスト。
まいにち株式会社代表取締役
勘米良 和則 さんに学ぶ
所在地大阪府岸和田市
社長の事業定義
「あってよかった!」と喜んでもらえる業
- #マイレット
- #しぜんのめぐみすい
- #レジリエンス認証
- #アートトワレ
- #災害用トイレ
- #エレベータートイレ
- #防災キット
勘米良 和則 さんのココに学びたい
- 全商品のうち10%が戦略商品。
それで売上の70% - エビデンスが重要!科学的にOKかどうか。
- NeedsよりもSeeds。Wantsもそこから出てくる。
会得のヒント
ストーリーを考える。
お客様のステージをイメージしてみる。
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
大震災で目にした光景が、
仕事への疑問や不満を一変させた。広告、デザイン業をメインにしていた頃、地域のある特産品のデザインを依頼されていた。モノづくりしている会社は、忙しそうではあるが、商社の言いなりにモノを作るだけで、価格も自分たちで決められず、重さでの取引だった。勘米良は自分たちの本当のお客様のことを全く知らない、これではダメなんじゃないかと考えていた。そんな時阪神淡路大震災が起き、ボランティアで駆け付けた避難所の壮絶なトイレ事情、水事情を目撃する。
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成し遂げたこと
緊急事態になっても、社会を継続させる。
その意志が、仕事を、人を、動かした。緊急対策用品のメーカーとして、勘米良が考えたのがBCP。つまり事業の継続。防災協定などを結ぶ多くの市区町村等に対し、災害発生時は即対応する必要がある。そこで内閣官房国土強靭化推進室のガイドラインに基づくレジリエンス認証を取得することにした。
社会がコロナ対応で混乱する中、すでに事業継続のための様々な取り組みを実施済み。毎週月曜日の朝礼や、月一回の全員参加会議もオンラインで!東京も、大阪の本社社員も、物流も、営業も、誰がどこにいても、どんなことがあっても、自分の仕事、役割を続けることが出来る仕組みができている。BCAOアワード2017優秀実践賞を受賞。また2018年には、ジャパンレジリエンスアワード優勝賞を受賞している。
勘米良 和則さんの秘密に迫るキーワード
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1
すき間産業。
- ● 大手のやることは絶対にやらない。
- ● 自分たちのお客様になりえるところにだけ売る。
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2
1つの事業は20年。
- ● 広告屋のスキルを活かしてモノづくり業へ。
- ● 自分流、私流でやってきた。時代が変わっていることを痛感している。
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3
商品は、ほとんどが勘違いなんだ!
- ● 当社の商品は売れる商品ではない。売ることを考えないといけない。
- ● 作ったものは必ず売り切る。そして次の商品を開発する。
- ● 半歩先行け!先を行き過ぎるとダメだ!
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4
信じること。
お客様も社員もとことん信じる。- ● 社員は社長を3日で見抜く。社長は社員を理解するのに3年かかる。
- ● 新卒社員には、まずは2~3年、言うとおりにせよ!という。
- ● 日報はいらない。それよりもストーリーを聞かせてくれ。
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5
インターネット、この価値はすごい!
素晴らしい!- ● 生活の中での演出を考え、インフルエンサーを活用する。海外にもひろがる。
- ● 広報、PR プレスリリースを重視する。知的財産を重視する。
勘米良 和則 さんの哲学
走り続けよう!
続ける事が大切。
「いらない!」と言われたら、新しいことを考えて、
即断即決で続ける。
Profile
勘米良 和則(かんめら・かずのり)
- 1951年
熊本県人吉市出身
デザイナーを志し大阪芸術大学進学、しかし学園紛争と大手芸能事務所宣伝部でのバイトが本業のようになる。 - 1974年
貝塚市にて、毎日デザイン事務所創業
- 1995年
阪神淡路大震災 ボランティア活動でトイレと水の問題を実感
- 1999年
第2創業として、緊急災害時用トイレ「マイレット」販売開始
- 2013年
物流センター、東京営業所開設
- 2017年
レジリエンス認証取得
Recommend
日本防災士会大阪府支部
副支部長
田中 実さま
推薦人さまからひと言
勘米良社長は物腰は柔らかなのにバイタリティ溢れる人柄で決断の早いスピーディーな経営で業界をリードしている存在です。もともと強い商品開発力及び広告力に加えて、事業継続と業務改革に自ら率先して動かれる姿は魅力的です。社会貢献への事業意欲が高く、防災用品の確実な提案と提供により、顧客の安心・安全を保障する企業経営者としての活躍は国土強靱化の一翼を担う方です。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
デザインや広告で独立されたその感性が、モノづくりにも活かされ、次々と新しい商品を開発される勘米良社長。ご自身では勘でやってきた!と仰るが、その勘は誠に鋭く、独自の感性で想定外のマーケットを開拓してこられた。その目の付け所に学びたい。
こんな方にはぜひお薦めです
- BCP(事業継続計画)、レジリエンス、防災対策等を学びたい企業幹部
- 新商品開発、新事業開発の具体的なストーリーを聞いてみたい経営者