印章は、その人の分身・信用の証。
だから唯一無二の一品モノを作る、
黄綬褒章受章の「現代の名工」。
三田村印章店代表
一級印章彫刻技能士
三田村 煕菴 さんに学ぶ
所在地大阪府大阪市
社長の事業定義
印章業
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- #現代の名工
- #なにわの名工
- #遊印
三田村 煕菴 さんの
学びのキーワード
三田村 煕菴 さんのココに学びたい
- 自分でわかる、忙しくて少し丁寧さがなくなった時の仕事はやはりだめ!
- 手で仕事する、そうすることで職人としての道徳ができていく。パソコンに向かって仕事している人にはわからない。
- いくら自分が一番になったとしても、自分の後に続く後進をつくらないといけない。
会得のヒント
「価値」は、きちんと伝えれば理解してもらえる。
正しく、しっかりと情報を伝えていくことが大事。
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
小さな印面に、絵画や書のような得も言われぬ「美」があった。
大学卒業後、希望通りサラリーマンとなるが、過労で倒れてしまった。香川県高松の妻の実家で、休養を兼ね印章関連商材のお店を手伝う事になったのが、この道に入るきっかけとなる。印鑑、印章などには全く関心がなかったが、ある時一流のハンコ職人が作った印影を見て感激、著名な先生から指導して頂き、努力家で筋が良いと評され、技能士の資格認証を得て様々な印章技術競技会に作品を出品、優秀な成績を収めるようになった。その後心身ともに回復、生まれ育った大阪で独立する。
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成し遂げたこと
技術を継承するために新しいビジネスにも目を向ける。
独立後、印章業界では有名でも、一般人には普通のハンコ屋さん!同業者などの下請け仕事などもこなしながら、新しい取組みを重ねてきた。「煕菴の遊印」と名付けた一文字の「落款印」は東京の有名文具店でも扱われ、全国の画材店など一気に広がった。また年2回東京で開かれるコミックマーケットにも出展、様々なクリエーター、デザイナーとの交流ができた。事務・広報を担当する妻の恭子氏が発案したインバウンド向け印章デザインTシャツの販売まで始めた。
三田村 煕菴さんの秘密に迫るキーワード
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1
印章は、自分が美しく作っても魂は入らない。
- ● お客様が使ってくださって初めて印章になる
- ● 印章は使う人のためにある、その人だけのモノ 唯一無二
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2
印章は、人の財産、権利を守る持つ人の分身みたいなもの。
- ● フォント使用の機械彫りでは、“同じ”印章ができてしまう
- ● “同じ”印章は、下手な印章より大問題
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3
技術継承は絶対に必要だから、後進を指導する。
- ● 学校の授業と同じように考える人が多いと感じる
- ● 講習会に出てくるだけ、ノート取るが、道具を砥がない
- ● 入門希望の電話もあるが、本気度を疑問視しお断りしている
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4
職人が大嫌いだった!絶対にネクタイして仕事したいと考えていた。
- ● 祖父の影響 頑固・忙しい・酒・・・。職人の悪い面だけを見ていた
- ● 今は、職人のいいところをアピールしないといけないと考えている
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5
楽天ショップから自社サイトへ、自社ブランド「捺捺捺」
- ● サイト制作会社から「三田村印章店のコンセプトを創りましょう」と言われて
- ● パソコン、ブログも教えてもらった。自身の想いをどんどん発信!
- ● 反応があって、ファンになって、リピーターになってもらえる
Recommend
印章研究家
生田 要助さま
推薦人さまからひと言
印章業に50年余り携わる中で、職人が精魂を込めた朱の鮮やかな美しい印影こそが、お客様の求めるものであると感じてきました。三田村煕菴氏は、それをまさに体現出来る天性の感性と技術を兼ね備えた職人です。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
脱ハンコ、押印廃止など、マスコミでも様々に報道されていますが、行政手続きや、仕事の在り方の問題と、印章が同時に語られているのは、とてもおかしなことだと僕は思っています。実印の意味、ハンコの意味を正しく理解し、後世に伝えていく。これもとても大切な日本文化の一つとして印章を改めて考えてみたいです。
こんな方にはぜひお薦めです
- 職人としての仕事のあり方、経営と職人について考えている職人経営者
- 脱ハンコ、押印廃止が叫ばれる中、印章文化とその本質を大切にしたい企業幹部、行政職員