自称、東京下町のお節介オヤジは
デザイン重視で世界を相手に仕事する
ガラス食器プロデューサー。

木本硝子株式会社代表取締役

木本 誠一 さんに学ぶ

所在地東京都

社長の事業定義

ガラス食器プロデュース業

  • #日本酒グラス
  • #KUROCO
  • #江戸切子
  • #funew
  • #東京硝子ラボ
  • #黒江戸切子

木本 誠一 さんのココに学びたい

  • 問屋と呼ばれることを嫌がらない!
    問屋の良さを活かす。プロデュースする。
  • デザインは、業界の常識にとらわれてはいけない。
    「こんなものできる訳がない!」から、「こうすればできるはず!」へ。
  • 日本を背負って立つのは三菱だろう!で入社。
    組織の三菱、自分だけで決めることが出来ない!から退職。

会得のヒント

チャレンジする!行動する!今すぐやる!
そして、他社でできるものはやらない!
他にない商品を創る。

Movie

「大切にしている言葉」

  • 一つのエピソード

    国内外をつなぎ、人をつなぎ、販路をつなぐ。

    父親の代では全国の百貨店がお客様であったが、木本は別の販売ルートも開拓。
    その中には、在留米軍基地があった。ここではカタログ販売のようなこともあり、掲載されると全世界同時発売が可能。しかも輸送の事を考える必要がないのだ。また基地内でのバザーなどでも販売、アメリカ人の奥様方が応援してくれた。木本の英語力と外国人対応力はここで鍛えられることとなる。
    そうして仕入先開拓ではヨーロッパにも出かけていくのだった。

  • 成し遂げたこと

    ライフスタイル、デザイン、職人の技、そして販路をプロデュース。

    東京の地場産業、伝統技術、職人の心意気と言ったところで、江戸切子を本当に欲しがっているのかと考えた木本は、デザインに目をつけた。2年かけてガラス工場と共に開発した黒の江戸切子を外部デザイナーを巻き込み自社ブランド「KUROCO」として創り上げた。「KUROCO」は第5回東京都伝統的工芸品チャレンジ大賞を受賞。これを機に、様々なデザイナーと得意分野を持つ工場や職人とチームを組み、モノづくりのプロデユースをする役割を果たすようになり、その後は、アパレル、住宅、自動車などの異業種とのコラボを実現していく。

木本 誠一さんの秘密に迫るキーワード

  • 1

    帰ってきたら、つぶれそうな会社!

    • ● そもそも家業を継ぐ気はさらさらなかった!
    • ● 親父はいつも自分で決めて、自分で責任をとっていた。それが一番の学び。
  • 2

    業界の常識は世界の非常識。

    • ● かつては面白いほど売れた時代もあったが・・・その後は・・・。
    • ● 問屋という業態がどんどんなくなっていく悪循環。
    • ● 大手商社との闘いでも負けない様に進化してきた。
  • 3

    シンプルモダンでおしゃれな黒い江戸切子の開発秘話。

    • ● ガラス屋の発想を超える、いい意味で職人泣かせの仕事をする。
    • ● 黒切子の開発後 独占販売せず、他でも使ってもらう事にした。
  • 4

    職人を守る、仕事を増やす、後継者を増やす、単価を上げる。

    • ● 得意分野を持つ多彩な協力パートナーのネットワーク。
    • ● ミッションをベースにチームでモノづくり。
    • ● 伝統を守り、伝統を進化させていくこと。
  • 5

    自分ですべてができる訳じゃない。

    • ● いいクリエイティブディレクターがいるからまとめることが出来る。
    • ● いいデザイナーたちと、新しい価値を創っていく。

木本 誠一 さんの哲学

環境変化に対応する、つまり「変態」!
中小企業であればあるほど、「変態」であるべきだ。
ルールも、恩義も大切にしながら、必要とあらば変えていく。

Profile

木本 誠一(きもと・せいいち)

  • 1956年

    東京都生まれ

  • 1977年

    明治大学卒業後三菱電機に入社

  • 1981年

    祖父が創業した木本硝子に入社

  • 1990年

    代表取締役就任

  • 2009年

    世界で初めて黒の江戸切子を開発

木本硝子株式会社 fragments

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物事を偏見や先入観で見ず、前提条件というものを疑い、行動してみる。(実際に行動してみると、当然課題にぶつかる。半面思わぬ発見や気づきも得られる。これはビジネスだけの問題ではない。生き方にも直結する。)木本社長が口にする「変態」は、閉塞的な状況を打破するキーワード。僕も含めた、「変態」仲間を増やして、「明るく楽しく元気な」日本を目指していきたいですね。

みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!

Wineにワイングラスがあるなら、日本酒にも専用のグラスがあるべきだろう!食のスタイル、シーンによってグラスを変えることで、食生活がより豊かになる。下町のお節介オヤジの割には、この人!ほんと人生を楽しむ、仕事を楽しむ達人です。

こんな方にはぜひお薦めです

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