
安政六年創業、
「木」にこだわり続ける京都・木想商家。
5代目社長は国際派。
京都・木想商家 株式会社丸嘉(まるよし)代表取締役
小畑 隆正 さんに学ぶ
所在地京都府京都市
社長の事業定義
現代銘木商
- #木
- #古材
- #京町屋
- #無垢フローリング
- #伏見
- #材木
- #住宅資材
- #女性活躍
小畑 隆正 さんの
学びのキーワード
小畑 隆正 さんのココに学びたい
- 30歳、専務取締役就任時に父に聞いた
「いつになったら社長をさせてくれるのか?」 - 「人の3倍働け」の言葉に、「4倍働いたる」
朝の6時から夜の11時まで。 - 自社でないとできない事、
自分でないとできない事を考える。
「あなたの会社の魅力はなんですか?」と問われたら。
会得のヒント
「のれん」を守るために仕掛ける!
本業をベースに変えていく。
変え続けるが、変えてはいけない事もある。
Movie
「大切にしている言葉」
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一つのエピソード
時代の大きな変化を敏感に感じとる。
2000年当時、ミレニアムという言葉が流行り、中国に皆が進出し、
そしてNHKのクローズアップ現代でインターネットビジネスに関する報道があった。
その時、小畑は「時代が変わる!」と思った。特にインターネットには衝撃を受けた。
自身が趣味の外車を、ヤフーオークションで10万円で購入。山梨県からの配送料は4万円。
その車がなんと29万円で売れた。これは面白い!ネットでモノを売ることに目覚めた瞬間だ。
2001年には自社のWEB販売を開始、インターネットを通じ海外との取引も進めていくことになる。 -
成し遂げたこと
いい木が処分されるのではなく、使い込んできた価値を生む。
京都市内、西陣などを車で走っていると、呉服問屋などの京町屋がどんどん壊されている。
建築に使われている木はとてもいい木なのに処分されていくのを見て考えた。
木もアンティーク、ビンテージのようにして売れないものかと!
単なる「リユース」というよりも、使い込んでいくという発想で商品に価値を吹込む。
そうして始めたのがネットショップ京都古材市場。古材・古建具在庫量日本一を誇るサイトだ。
今では古材のプロ卸売りショップとして、レストラン、カフェなどの
設計デザインなどに広く活用され全国に配送している。
小畑隆正さんの秘密に迫るキーワード
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1
子供の頃の厳しい父が仕事では思う様にやらせてくれた。
- ● 基本的には常に「YES」。ただ一言「よー考えてせーよ!」
- ● そしてある時「今までのお客様、仕入先、銀行、協力会社、社員、これらを大切にせないかん!」と
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2
夏、冬の大掃除はしなくてもいい!
- ● 日々の掃除は毎日1時間全員で!会社の姿勢はトイレでわかる
- ● 父の時代も「ここに来たらチリ一つおちてないなあ!」と言われていた
- ● 全世界からお客様を迎えるホテルや航空会社のような空間でおもてなし
-
3
祖父の時代、父の時代、そして自分の時代。
- ● 祖父は総合木材商。木のプロデュース業。丸太1本で1か月OK
- ● 父は総合住宅資材商。新建材中心の高度経済成長期。低い利益率
- ● 自分は「木」で経営革新。自然素材、海外調達、海外生産、古材…
-
4
建築、材木は男の仕事?だから儲からない?時代に合っていない?
- ● 全国メーカー生産品、自社便配送無料、男性職場、営業活動。これらをすべて逆転させる発送で
- ● 自社オリジナル品、路線便有料配送、女性中心職場、ホームページ活用
-
5
今までは自身が後継者とばかり思っていたが!
- ● 若いころは後継者であることが嫌で創業者にあこがれていた
- ● 自身の後継者を考える立場=自身のやってきたことを否定することも必要
- ● 挑戦している父である自分を見せ、後継者の息子につなぐ意欲が湧いてきた
小畑 隆正 さんの哲学
ルーツにヒントあり!
自分のルーツを考えてみる。
過去を否定してはいけない、歴史があって今がある。

Profile
小畑 隆正(おばた・たかまさ)
- 1970年
京都市生まれ
- 1994年
関西外国語大学卒業後ミサワホーム入社
- 1997年
株式会社丸嘉入社
- 2000年
専務取締役就任
自然素材専門オンラインサイト開設 - 2005年
代表取締役社長就任 古材事業開始
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KHスタッフステーション株式会社
代表取締役
平野 祥之さま
推薦人さまからひと言
創業から161年経過した中、時代の変化を先読みし、これからの時代に強く求められている無垢材や古材などを海外に出向いた仕入れもしながら、素晴らしい経営をされています。
「木」へのこだわりを「心」とし、商いの王道に徹する経営道に多くのことを学ばせていただいています。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
本当によく考える人であり、行動する人でもある。海外との取引も全くのゼロから自身の手で開始、開拓してきた。また先代にいつになったら社長になれるのかを聞いたのは、事業転換を図るための準備期間を知りたかったから。しっかり考え準備してその上果敢に実行する。そして今次代への引継ぎも意識している小畑氏から事業継承や事業革新で学ぶべきことはたくさんある。

こんな方にはぜひお薦めです
- 事業をいかに革新すべきか悩んでいる後継ぎ経営者守るべきもの、変えるべきものをいかに考えるべきか模索している方
- 京都、老舗、インターネット、女性活躍、海外取引、木、事業継承こんなキーワードにピンと来た経営者、後継者