たかが掃除で、奇跡のV字回復。
社長本気の「ゴミゼロ化」宣言。

枚岡合金工具株式会社代表取締役会長

古芝保治さんに学ぶ

所在地大阪府大阪市

社長の事業定義

モノづくりの前に人づくりの会社

#町工場
#金属加工
#経営革新

古芝保治さんの
学びのキーワード

古芝保治さんのココに学びたい

稲盛和夫氏「成功への情熱Passion」を読んで、
人として経営の指針が明確になった！
いいものは徹底的に真似しよう。
リーダー自身が変われば周囲の人も変わるのです
人を切らずに変化を足そう。

会得のヒント

本気の社長宣言と、その本気を行動で示す。
社員に自発的に動いてもらうには「率先垂範」しかない。

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「大切にしている言葉」

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一つのエピソード

流血事件が社員を変えた？
社長の本気が社員の本気に。

3S活動を始めて、少し経った1999年8月。
古芝は一人日曜日に出勤し、床をフラットにする工事に着手しようとしていた。
工場の床にしゃがみ込んだ姿勢から立ち上がった瞬間、彼の頭に激痛が走る！
工作機械に頭をぶつけ、頭からは真っ赤な血が！
急いで救急診療を受け3針縫うことに。
縫うために髪の毛は円状にカットして、まるで河童のような姿になった。
翌日会社に出勤し社員に説明すると、「社長はそこまでやるのか！」と言った表情に。
その後は、大半の社員がそこまでしなくてもいいというほど、頑張るようになってくれた。
この流血事件が、枚岡合金の3S活動を前進させたとも言える。
成し遂げたこと

現在、枚岡合金工具では毎月2回、
定期的に工場見学会を開催している。

令和元年年末までに、のべ1万6000人が見学に訪れている。
誰にでもできる「ゴミゼロ化」の取組みの効果を、伝えていくことを会社のミッションとしている。
これが企業風土となり、多くのマスコミ・メディアの取材を受けるまでになった。
また、ゴミゼロ化の一環として文書管理システムも独自に開発し、
中小企業経営革新として認定され、「デジタルドルフィン」という新商品を販売するまでになる。
この新しい商品は、自社売り上げの20%を占めるまでに成長。
関西IT100選、大阪フロンティア賞、中小企業経営力大賞など、数々の受賞にもつながる。
ほぼ毎日発信される経営者ブログは、2006年3月より始め4400回を超えた！

古芝保治さんの考え方にみるキーワード

3S活動は目的ではなく、手段。
大企業の幹部も見学に訪れる訳とは。

1

コンサルタントの指導は、短期間で経営改革を実現できる最善の策。
- ● 父、弟の反対を説得してでも取り組み始めた3S活動
- ● 高いお金を払っても教わることが一番の近道
2

不要なモノを捨てるだけで職場の雰囲気が大きく変わる。
- ● 整理とは、必要なものと不必要なものを区別し不必要なものを捨てる事
- ● ルールを決める、決めたルールを守る
3

行動が感情をコントロールする。
- ● 感情が行動をコントロールすると考えていた。しかし実は！
- ● 悩むより即行動。これが生き方上手になる方法
4

工場見学者殺到。そして社員が変わる、会社が変わる。
- ● 職人気質の社員が変化を恐れず、自ら問題点を発見し改善するように成長
- ● 工場がセールスマンと化する
5

情熱の3S、心の3S。
- ● 情報を清掃すると知的財産になる
- ● 掃除をすることは自分自身の心を清め磨くことになる