廃業寸前の伝統工芸「京和傘」老舗で
売上150倍に伸ばした5代目社長の信念。
株式会社 日吉屋代表取締役
西堀 耕太郎 さんに学ぶ
所在地京都府京都市
社長の事業定義
クリエイティブな価値を創る職人集団
- #日本の伝統産業
- #京和傘
- #ブランド化
西堀 耕太郎 さんのココに学びたい
- 合気道発祥の地・和歌山県新宮市の出身。
そこで得た大きなものとは? - 外部ブレーンとの付き合い方、出会い方。
- 企業理念の大切さと海外展開、老舗から老舗ベンチャーへ。
会得のヒント
人生の選択でいつもベースにあったのは
過去の常識や世界観にとらわれない
新しい、別の価値観で考えてみるという事。
Movie
「大切にしている言葉」
-
一つのエピソード
創業160年の老舗「京和傘」日吉屋の
5代目社長は、和歌山県新宮市出身の婿養子。年商わずか100万円台、赤字続きで廃業寸前の妻の実家を、
世界の日吉屋にまで成長させた西堀氏。
出身地・新宮市では大学に行かない選択肢はないと思われていたのに、
高校卒業してから単身カナダで1年留学し、その後公務員となる。
地元で学んでいた合気道を通じ、外国人のちょっと違った価値観に触れ、
カナダで日本人でありながら日本を語れない自分に気づき、
ひょんなきっかけで、妻の実家の和傘販売を手伝うことになった。 -
成し遂げたこと
日本が誇る伝統産業も
時代に合わせて進化していかなければ。日吉屋の復活・成長で培った経験、ネットワーク、知見を活かし、
日本の伝統産業・中小企業の海外向け商品開発や販路開拓支援を行うための株式会社TCI研究所を設立、その後は、パリに日仏の企業と共同で株式会社ブラマントを設立し海外のデザイナーやプロフェッショナルとの出会い、商談の場としている。
また、伝統に革新をもたらし、時代にその価値を紡ぐ人が集まり、実践し、学び会う場として、
Japan Brand produce school を共同発起人として開校、企画監修を担当している。
生き方・実行力の秘密に迫るキーワード
向上心をもっていること。
一生懸命に取り組むこと。
-
1
『ネクスト・マーケットイン』メソッドを確立するまで。
- ● プロダクトアウト、マーケットイン、そしてその次にあるもの
- ● 日吉屋でできたことはすべての中小企業でもできる
-
2
海外展開の可能性を探る。
- ● 自社の持っているモノをもう一度見直そう
- ● やっぱり英語は大事です
- ● 日本の商習慣は通用しない、でも結局人間関係つくりは日本と同じ
-
3
職人とデザイナーでモノづくり。
- ● 日本の職人技、日本では当たり前のことが他国では希少価値であり得る
- ● デザインで技、技術を感動に変える
-
4
ブランディングの重要性。
- ● 個人のブランディングは『モダンサムライ』から『アーバンクリエイター』へ
- ● 中小企業こそ、ストーリーを大切にしよう!自社を語れるようになろう!
-
5
TCI研究所と名付けたその理由。
- ● 研究するということは失敗と成功の理由を探ること
- ● お手伝いはコンサルではなく実際に販売するところまでやりたい
西堀 耕太郎 さんの哲学
誰でも、頑張ればできる、
メソッド化してその方法を知れば誰でもできる。
『伝統工芸の世界はスーパー職人や才能あふれる人ではダメです』
『誰でもができる、僕にできたんだから必ずだれでもできる』
西堀さんは事あるごとにこういう表現をされます。
あの人やからできた、あの人は才能があるからできた、
これでは続けることができない、継承ができなくなる…。
特に京都では、伝統産業に携わる若い人たちがその素晴らしさに気づかず、ネガティブな事ばかり言ってきた。
そんな人たちに誇りをもって、自身の仕事、自分たちの事業、日本の伝統産業に携わってもらいたい。
方法がある!間違いなくそれを知れば、誰でもどんな事業でも革新していける。
Profile
西堀 耕太郎(にしぼり・こうたろう)
- 1974年
和歌山県新宮市生まれ。
高校卒業後カナダへ留学
帰国後市役所勤務 - 2004年
妻の実家日吉屋5代目就任
- 2012年
株式会社TCI研究所設立
- 2018年
『伝統の技を世界で売る方法 ローカル企業のグローバル・ニッチ戦略』を出版
- 2018年
Japan Brand Produce school 開校
Recommend
株式会社井助商店
代表取締役
沖野 俊之さま
推薦人さまからひと言
西堀社長とは20年来のお付き合いになりますが、人との出会いや縁を大切にしながら、
新たなことにも臆することなく、常に前向きに挑戦し続ける姿に、いつも刺激を受けています。
みちびらき・岩﨑 隆の着目ポイント!
英語での講演も数多くこなす西堀社長は正にモダンサムライであり、コンテンポラリージャパンプロデューサーである。日本各地の伝統工芸事業にも深くかかわり、ジャパンブランドを育てながら世界を目指す西堀社長の次の一手が楽しみです。
こんな方にはぜひお薦めです
- 伝統産業、老舗の後継ぎの方伝統は革新の連続という彼の真髄を学ぼう。
- ブランド構築、海外進出を考えている経営者きっと面白いヒントが見つかる。